5月初め、マリーザは自身のSNSを通じ、しばらく活動を休止して充電期間に入ると宣言しました。このタイミングで奇跡的に実現する来日公演について、彼女は「大好きな日本でライヴをするのは、休暇中のライヴのような意味合いがあります。生産性のある休暇ですね」とコメントしました。
また彼女はデビュー以来、アルバムを発表し、そのコンセプトに基づくコンサートツアーをおこない、ライヴのCDやDVDを発表するという2~3年がかりのプロジェクトを繰り返してきました。しかし今回の来日は例外的で、「レパートリーはすべてのアルバムから少しずつ選びます」と語っています。つまり、日本だけで実現するスペシャルなコンサートになるのです。
バンドは、25年近く活動を共にしているダヂ(b,g)をはじめ、ペドロ・ベイビー(g)、マルセロ・コスタ(ds)、プレチーニョ・ダ・セヒーニャ(perc,cavaquinho)。昨年から今年にかけておこなった“トリバリスタス”のコンサートツアーのバンド・メンバーで、気心の知れた音楽仲間たちです。小編成のバンドを通じ、マリーザ・モンチの “歌” を心ゆくまで堪能できるライヴになることでしょう。
中原 仁 音楽・放送プロデューサー/選曲家
1954年・横浜生まれ。77年からFM番組の選曲・構成を始め、並行して84年までジャズ・フュージョン系のマネージメントとプロデュースに従事。85年から現在まで約50回ブラジルを訪れ、取材のほか、現地でCD制作などをおこなう。放送31周年を迎えるブラジル音楽中心の番組 「サウージ!サウダージ」(J-WAVE)のプロデュース/選曲をはじめ、ラジオやコンサートなど数多くの企画プロデュースも手がけている。
http://blog.livedoor.jp/artenia/