音楽ファンの皆様

駐日スイス大使 ウルス・ブーヘル
1967年より毎年モントルー市で開催されているモントルー・ジャズ・フェスティバルは、スイスで最も重要な文化イベントの一つです。ジャズ一色でスタートしたフェスティバルも、その後ブルース、ソウルやロック、そして1980年よりポップスやワールドミュージックなど他の音楽ジャンルが加わり拡大してきました。この多様な構成が思わぬジャムセッションのハプニングを起こしたり、ステージ上で新曲が生まれたり、音楽の巨匠が新分野に乗り出すきっかけとなったりと音楽の魔法の瞬間をしばしば生み出しました。
このモントルー・ジャズ・フェスティバルならではの雰囲気の大部分は、ほかでもない本フェスティバル創設者でありディレクターであるクロード・ノブス氏自身の才能とたゆまぬ努力によるものです。彼がスイス以外でのフェスティバルの続編を初めて開催する場所として日本を、しかも川崎を選んだことを私はとてもうれしく思います。本フェスティバルを実現するにあたりご尽力くださった主催者のMJFJかわさき実行委員会の皆様に心から感謝申し上げます。今回のプログラムは、現地のフェスティバルに招聘されたミュージシャンたちで構成をされており、モントルーの伝説のエスプリをここ川崎で体験できることがとても楽しみです。
製造会社、工場や研究開発機関が集中する川崎市は、日本の戦後の高度経済成長の発展に重要な役割を担ってきました。さらに、川崎市は近年、音楽に重点をおいた大切な文化の中心地として発展してきました。今回、川崎市で開催されるモントルー・ジャズ・フェスティバルは、さらにこの発展に貢献し、文化の分野に於ける日本とスイス両国間の多岐にわたる関係と数々の交流をより一層強化するものと確信します。フェスティバルの実現にあたり、阿部孝夫川崎市長の強力なご支援に感謝いたします。
音楽は様々な背景をもつ人々を一つにし、言葉や文化を超え、国際理解や平和的な発展を促す力を持っています。また、音楽には人々を奮い立たせ、慰め、そしてもちろん楽しませる力があります。ご来場の音楽ファンの皆様には、魔法の瞬間がたくさん体験できるような感動的で素晴らしいコンサートをお楽しみいただきたいと思います。
駐日スイス大使
ウルス・ブーヘル