11月3日(金・祝) 4日(土) 5日(日) 開催!

Artists出演アーティストのご紹介

ファラオ・サンダース・カルテット PHAROAH SANDERS QUARTET

PHAROAH SANDERS QUARTETファラオ・サンダース・カルテット

11月4日(土)

●PHAROAH SANDERS QUARTET/ファラオ・サンダース・カルテット

メインストリームからフリージャズまで、多彩なスタイルと類い稀なパフォーマンスで知られる伝説的サックス奏者ファレル・“ファラオ”・サンダースは、その独特のサウンドで1960年代、ジョン・コルトレーンのグループ・メンバーとして脚光を浴びる。サンダース作品はアヴァンギャルド・ジャズの精神を体現しており、コルトレーン直伝の激しくエネルギッシュな演奏や故郷アメリカのリトルロック時代のR&B、アジアン・モード、モロカン・グルーヴ、爆発的な即興性と荘厳でシンプルなバラードを見事なバランスで保ち、彼独自の世界観を作り出している。

1969年のアルバム『Karma』や1996年の『Message From Home』でのファンキーなアフリカン・チャントや牧歌、ハイライフ・グルーヴ、強烈なフィーリングと穏やかな美しさ、深く生々しくオーバートーンで唸るサンダースのサックスは強く記憶に刻まれる。

40作以上のリーダー・アルバムを制作し、作曲者として、またマルチプレイヤーとして800以上のクレジットを持つサンダースは、フリージャズの先駆者、オーネット・コールマンから「恐らく世界一のサックスプレイヤーだろう」と賞賛を受ける。

サンダースは自身について「私は口数の少ない男かもしれない。しかし、私が作った音楽がすべてを語っている。半世紀以上に渡って私が体現してきたジャズ作品が認められ賞賛されていることに深く感謝している」と語る。

音楽一家に生まれたサンダースは幼少期にクラリネットを始める。高校時代、バンド・ディレクターによって初めてジャズに出会い、楽器をテナーサックスに持ち換えるとすぐに地元リトルロックのブルース・ギグで演奏を開始。高校卒業後、音楽とアートの勉強のためカリフォルニア州オークランドの「Oakland Junior College」に入学。サンフランシスコのベイ・エリアで「リトルロック」として知られた彼は、エド・ケリーやスマイリー・ウィンターズとともにビバップやR&B、クラシック、フリージャズを演奏。

1961年、ニューヨークに移ったサンダースはこの頃から“ファラオ”を名乗り、1963年にはピアニストのジョン・ヒックスやベーシストのウィルバー・ウェア、ドラマーのビリー・ヒギンズとともに自身初のグループを結成。しかし、すぐにジョン・コルトレーンのバンドへ参加し、1965年のアルバム『Ascension』や『Meditations』でのレコーディングなどを経て一躍突出した存在となる。コルトレーンのアルバム『OM』の精神性に強く影響されたサンダースは、1968年マイケル・マントラーとカーラ・ブレイが結成したJazz Composer’s Orchestraのアルバムに参加。その翌年、32分の大作「The Creator Has a Master Plan」を含んだサンダースにとって最大のヒットとなるアルバム『Karma』をリリース。

1970年、サンダースはアフリカン・リズムを用いた実験的な音楽を研究し、そうした取り組みは1971年の『Black Unity』などに反映され、以後のサンダース作品に影響を与えていく。時代が1980年代に移る中、サンダースはモードやハード・バップ、R&Bなどの新たなジャズのスタイルを追求。1988年には、マッコイ・タイナー、ロイ・ヘインズ、セシル・マクビー、デヴィッド・マレイとともにアルバム『Blues for Coltrane:A Tribute to John Coltrane』でグラミー賞を受賞。それ以後、現在に至るまで、パフォーマンスやレコーディングを続けている。

「ニューヨーク・タイムズ」紙のジャーナリスト、ベン・ラットリフ氏は「彼はプレイする音符以上に多くを表現するミュージシャンで、60年代後半を代表するだけでなく、寛大でオープンに音楽をシェアし、表現する。彼の幅広いサウンドと荒々しいロングトーン、コード間を駆け巡るカオスな螺旋状の即興、シリアスで自覚的なサウンドをあなたは聴くでしょう」と語る。

MEMBER
Pharoah Sanders(sax)/(サックス)
William Henderson(p)/ウィリアム・ヘンダーソン(ピアノ)
Nat Reeves(b)/ナット・リーブス(ベース)
Marcus Gilmore(drs)/マーカス・ギルモア(ドラムス)